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人気スポットを支える充電器 湯田温泉(山口県)

旅行会社や自治体と一体化した取り組みで
歴史・文化と環境が融合したエコ温泉地に

明治維新動乱期の史跡が数多く点在し、歴史と文化の香り高い湯田温泉。全国の観光地や宿泊施設でのEV充電器の運用を行うJTBコーポレートセールスと連携して、EV充電器を大量導入した。

JTBコーポレートセールスの主導で普通充電器を設置。充電料金に関しては、現在は宿泊施設ごとに設定しているが、将来は充電器の運営会社の認証課金サービスに移行する予定。


EVユーザーが安心して楽しめる環境を世界にアピール

800年前に白キツネが見つけた美肌の湯として知られる湯田温泉。豊富な湯量が特徴で、源泉72℃の天然温泉が1日に2000トンも湧き出ている。萩や津和野、秋吉台など各観光地へのアクセスも良く、年間約60万人が宿泊するという。シンボルの白キツネのモニュメントは、湯田温泉駅をはじめ、温泉街の各所で見られる。

旅行会社や各旅館と連携して
18基の普通充電器を運用

  山口県の中心地にある温泉地「湯田温泉」は、多数の組合や自治体などと連携しながら、地域全体で街おこしに取り組んでいる。EV充電器の導入もその一環で、JTBコーポレートセールス主導のもと、2014年初頭から駐車場を完備した旅館を中心に1~2基ずつ、計18基の普通充電器を設置した。
  「湯田温泉には、マイカーやレンタカーを利用して、観光目的だけではなく、宿泊拠点として訪れる方が多いですね。今後EVユーザーの増加が予想されるなか、電気代以外のメンテナンスも含めた費用をJTB側が負担してくれるサービスはとても有難いです」(湯田温泉旅館協同組合 理事長 宮川氏)

「湯田温泉には歴史と文化があり、環境に配慮した取り組みが生きる街だと考え、EV充電器の導入を推進しています。旅館同士の交流も盛んな温泉地ですので、お互いに充電器の利用を補完し合いながら、うまく運用していただきたいですね」(JTB中国四国 地域活性化プロデューサー 藤井氏)

EVルートの開発も推進し、
山口県のエコを世界にアピール

  2015年はNHK大河ドラマの舞台や世界スカウトジャンボリー(ボーイスカウト世界大会)の会場になるなど、山口県に注目が集まる年になる。
  「湯田温泉は、従来も会議や協議会などの会場になることが多く、日本でも屈指の交流人口が多い温泉地。全国から訪れる皆さんを通じて、EV充電器を訴求できたらと考えています。

湯田温泉街には、無料で入れる足湯が6カ所ある。気軽に立ち寄れる憩いのスポットとして、観光客はもちろん、地元の人にも人気だ。カフェや展示スペースを備えた足湯館『狐の足あと』も新設。

宮川氏が運営する旅館『西の雅 常盤』にも普通充電器2基が導入されている。水芸やマジックショーなど、70種類の芸をもつ女将が毎夜演じる『女将劇場』も人気で、それを鑑賞するために宿泊する人も多いとか。

  また、外国人の誘致にも力を入れています。3年前に『東アジア誘致委員会』を設立後、韓国を中心に、山口県に訪れる外国人観光客が急増。さらに、2015年夏に開催される『世界スカウトジャンボリー』では、162の国と地域から3万人のスカウトと共に、国賓も多く訪れます。この機会に、私たちのエコ事業を世界にアピールしていきたいです」(宮川氏)

Check Point

  「全国で1600基の充電器の設置が、JTBの2014年度の目標。さらに充電器を活用した宿泊プランや、観光中の継ぎ足しポイントも紹介しながら、EV・PHVユーザー向けのルート開発も進めていきます」(藤井氏)

湯田温泉
【住所】山口県山口市湯田温泉5-2-20【充電器設置場所】計11件の温泉旅館・ホテル
【充電器タイプ】普通充電器 計18台 
【充電料金】各旅館により異なる【利用可能時間】宿泊予約時に利用予約

※原稿は、2014年11月17日に取材した内容を元に作成。